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AB Flows
ドキュメント目次

レポートの読み方(ベイズ統計)

コンバージョン率、最良である確率、信用区間、勝者候補の表示条件などレポートの各指標を説明します。

最終更新日: 2026年9月9日

AB Flows のレポートとは、テストのパターンごとの訪問者数・コンバージョン数・コンバージョン率と、ベイズ統計にもとづく「最良である確率」「オリジナルを上回る確率」「95%信用区間」「期待改善率」を表示する画面です。p値や有意差判定の代わりに確率で結果を示すため、統計の専門知識がなくても「どのパターンを採用すべきか」を判断できます。

レポートに表示される指標

指標意味見方
訪問者数そのパターンに割り当てられ、表示(インプレッション)が計測されたユニーク訪問者の数各パターンで同程度に増えていれば振り分けは正常です
コンバージョン数ゴールを達成した訪問者の数(1訪問者につき1回まで)
コンバージョン率(CVR)コンバージョン数 ÷ 訪問者数観測された実績値です
95%信用区間真のコンバージョン率が95%の確率で含まれる範囲区間が狭いほど推定が安定しています。データが少ないと広くなります
最良である確率すべてのパターンの中で、そのパターンのコンバージョン率が最も高い確率全パターンの合計が100%になります
オリジナルを上回る確率そのパターンのコンバージョン率がオリジナル(コントロール)より高い確率95%以上で勝者候補になります。オリジナル自身には表示されません
期待改善率オリジナルに対して、コンバージョン率が相対的にどれだけ改善すると見込めるか例: +12% はオリジナルの1.12倍が見込めるという意味です

勝者候補が表示される条件

次の2つを両方満たすパターンが「勝者候補」として表示されます。

  1. オリジナル以外のパターンで、オリジナルを上回る確率が95%以上であること
  2. そのパターンの訪問者数が100以上であること

条件を満たすパターンがあれば、そのパターンを勝者として採用することを検討できます。訪問者数の条件は、ごく少ないデータで偶然高い確率が出ることを防ぐためのものです。

計算方法

AB Flows はベイズ推定(Beta-Binomial モデル)でコンバージョン率を推定します。

  • 各パターンのコンバージョン率を、事前分布を一様分布 Beta(1, 1) としてモデル化します。
  • 観測データから、事後分布 Beta(1 + コンバージョン数, 1 + 訪問者数 − コンバージョン数) を作ります。
  • 各パターンの事後分布から 20,000 回サンプリングし、「最良である確率」「オリジナルを上回る確率」「期待改善率」をサンプル中の割合と平均から求めます。
  • 95%信用区間は、事後分布の 2.5 パーセンタイルと 97.5 パーセンタイルです。

事前分布が一様分布であるため、データが少ない段階では確率が50%付近に寄り、データが増えるにつれて実績に近づきます。

頻度論の有意差判定との違い

観点AB Flows(ベイズ)従来のA/Bテストツールに多い頻度論(p値)
結果の表現「Bがオリジナルに勝つ確率は 96%」「p = 0.03 で有意差あり」
途中経過の確認いつ見ても、その時点での確率として解釈できる途中で何度も見ると誤判定が増える(多重検定の問題)
必要なサンプル数事前に固定しなくてよい。勝者候補の条件(95%・100訪問者)で運用する事前に検出力からサンプル数を決めるのが原則

ただし、ベイズ推定でも十分なデータがなければ確率は安定しません。次の目安を推奨します。

  • 各パターンの訪問者数が100以上になるまでは結論を出さない
  • 曜日による変動を含めるため、少なくとも1〜2週間は配信する
  • 「オリジナルを上回る確率」が90%前後で行き来する場合は、データを増やしてから判断する

日別グラフ

レポートには、パターンごとの訪問者数とコンバージョンの日別推移が表示されます。日付の区切りは日本時間(Asia/Tokyo)です。テストを一時停止した期間は配信されないため、その期間の数値は0になります。

GA4 ゴールのレポート

GA4連携でゴールを設定したテストでは、AB Flows が作成したパターン別オーディエンスと実施期間で GA4 のデータを絞り込み、イベント数・キーイベント数・セッションおよびユーザー単位のキーイベント率を表示します。GA4のデータ反映には遅延があるため、当日分は翌日以降に確定します。詳しくは GA4 連携 を参照してください。

関連ドキュメント

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