A/Bテストを始めるには、改善したい行動を決め、変更前と変更後のパターンを用意し、同じゴールで結果を比べます。この記事では、ツールの操作より前に考えておきたい設計と、配信後の判断の流れを説明します。AB Flows のタグ設置や画面操作は 導入手順 を参照してください。
1. 改善したい行動を決める
「ページをよくしたい」から一歩進めて、訪問者に取ってほしい行動を具体的にします。問い合わせを増やしたいなら、フォームへの移動と送信完了は別の行動です。クリックを成果にするのか、完了ページへの到達を成果にするのかを先に決めます。
AB Flows ではテストごとにゴールを1つ設定します。設定できるのは、ページ到達、クリック、カスタムイベント、GA4イベントです。選び方と判定条件は ゴールの設定 にまとめています。
2. 仮説と変更点を絞る
たとえば「ボタンの文言を具体的な行動に変えると、押した後に何が起こるか伝わり、クリックにつながるのではないか」という仮説を置きます。
| 設計する項目 | 例 |
|---|---|
| 対象ページ | サービス紹介ページ |
| オリジナル | 現在の問い合わせボタンの文言 |
| 変更パターン | 問い合わせ内容が伝わる文言 |
| ゴール | 対象ボタンのクリック |
| 振り返ること | 文言の変更でクリックの傾向に差があったか |
見出しや画像も一度に変えると、どの変更が結果に関係したかを切り分けにくくなります。最初は変更点を絞り、結果を次の仮説につなげやすくします。これはテスト設計の一例であり、改善を保証するものではありません。
3. テスト形式を選ぶ
- 同じページ内の文言や要素を比較する: A/Bテストを使います。AB Flows ではビジュアルエディタでテキスト変更・非表示・削除を設定できます。
- 別URLに用意したページを比較する: リダイレクトテストを使います。比較するページを用意し、パターンの遷移先URLを設定します。
詳しい使い分けは A/Bテストとリダイレクトテストの違い を参照してください。Google Optimize 終了後のツール選びから始める場合は 代替ツールの確認ポイント、設定を作り直す場合は 移行手順 が役立ちます。
4. 配信と計測を確認する
導入手順 に沿って配信タグを設置し、対象URL、パターン、配信割合、ゴールを設定します。開始前にプレビューで見た目を確認してください。プレビューモードでは計測を行わないため、見た目の確認と計測の確認は分けて進めます。
開始後は対象サイトでゴールの動作を確認し、レポートに反映されるかを見ます。完了ページへの到達をゴールにする場合、そのページにも配信タグが必要です。GA4を使う場合は既存のGoogleタグと連携設定も確認します。
5. 結果を読み、次の変更を決める
ページ到達・クリック・カスタムイベントのゴールでは、パターン別の訪問者数、コンバージョン率、信用区間、「オリジナルを上回る確率」を確認できます。数件の成果だけで結論を急がず、データ量と推定の幅も確認してください。指標の意味は レポートの読み方 を参照してください。
GA4ゴールでは、選んだ評価指標をパターン別に比較します。通常のゴールとは集計方法が異なり、統計的な勝率は表示しません。GA4でA/Bテストを分析する方法 で違いを確認できます。
採用する変更が決まったら、対象サイト本体に反映し、テストを終了します。差を判断できなかった場合も、仮説と観測した結果を記録して次のテストに活かしてください。